映画の中の銀器〜メリーポピンズ(2010年に書いたYahooブログの記事から)

絵や本からでも知る事は出来ますが、映画は一番 リアルに当時の人々の生活が伝わって来るものではないでしょうか
小さい頃からいつも一番好きな映画「メリーポピンズ」。

その中で見つけた銀器達を今日は紹介します。

イメージ 1

オープニング

薄暗い中に浮かび上がる、ビックベンとセントポールが美しいです~~
時代は1910年。銀行家のバンクスは子供をナニーにまかせっきり、仕事一筋のお固い英国紳士。
といってもそこは英国、夜遅くまで働くわけではなく夕方六時丁度に帰宅してまずシェリー酒を頂くのが毎日の日課。

ここで銀のサルヴァ(銀盆)が登場です。

イメージ 2

スクロールした脚のあるチッペンデールパターン(表面が鏡面状で装飾がなく、周りが角のある曲線になっているもの。英国ロココ時代に流行ったデザインの影響) に見えます(ん、違うか?)。

この頃は銀器以外には何も銀色の金属がインテリアに使われていないせいか、サルヴァのデザイン云々よりもその銀色に輝く質感だけで目を奪われます(現代の家はグレーのプラスチックや、ステンレスなどの銀色の電化製品 多いですよね)。
朝食の場面。 お父さん朝からは色んな事で頭を悩ませています。
そんな悩める朝にも使用人が運んで来るあたたかい朝食とティー。優雅です。
イメージ 3

とても厳しい父親で夫のバンクス氏ですが、なにげに奥さんにティーのおかわりを注いであげているあたり、心温まります。

時代は1910年ですからエドワーディアン、ヴィクトリア時代に好まれた女性的な華やかなデザイン指向も少し落ち着き、ちょっとシンプルなもの・繊細なデザインが多かったでしょうか。 それでもシルバープレート物はいつでも華やかなものも多く作られていた気がします。
このセットはシルバープレートに見えます。 かわいらしいティーセットですね。 個人的にはこのティーセットだけ見ても自分の生活には馴染まなそう と思ってしまいますが、映画の中で見ると素直にとってもかわいいと思います。

使用人エレンが運んで来るのはお料理の入ったエントリーディッシュ。この映画では何回か登場します。

イメージ 4

見た目が美しいのももちろんですが、保温性に優れているので当時は良く使われていたのかもしれませんね。

笑いが止まらなくてそのせいで天井から降りてこられなくなった(?)おじさんの場面。
バンクス一家の子供ジェーンとマイケルも笑い、天井でのティーパーティーのお仲間になります。
ここでは陶磁器製のティーセットが使われています。

イメージ 5
上流階級では銀器のティーポットも陶器のティーポットも好みで使い分けられるのでしょうが(実際には現代の暮らしでは、上流階級でも普段の生活では銀器を使うという人は少なくなっているようです・・(知り合いの貴族の方のお宅ではティーセットは陶磁器製で銀のティーセットは使われていませんが、シンプルなジョージアンの純銀のカトラリーのセットを使われていました)なぜ銀のティーセットを使わないのですか? と聞くと、磨く手間がかかる との事でした^^;)当時はシルバープレートのものでも高級品、到底一般の人々に普通に使われるようなものではなかったそうです。元々シルバープレートはヴィクトリア時代に急増した中産階級から流行したようです(中産階級と言っても日本の「普通」の感覚ではないんですよね・・・ このお家! インテリアも凄いし使用人は三人。バンクスさんは銀行の中ではそんなに高い地位ではないのですが)。
1910年が舞台の映画といっても(映画が実際に作られたのは1962年)人々の服装以外は街並みもインテリアも、殆ど今と変わりないように見えます。1912年はタイタニックが沈没した年ですね。ダウントンアビーの頃とも時代設定が近いですね。
小さい頃からこの映画を良く見ていましたが、昔の映画を見ている という感覚なく見ていました。
今と昔 殆ど景色が変わらない という事、英国に住んでいる今は時々当たり前のようにも感じてしまいますが、皆で力を合わせて守る努力をしているからこそ。 すごい事ですよね。

このおじさんのお家

イメージ 6

英国では古い家の方が一般的に新しい家よりも価値が高く、手入れして数百年住むのですが(その為数十年住んだ後でもほとんど価値が変わらない または価値があがるとされ、投資目的で購入する人も多い)市場には良く

「Need a modernisation」
という同じ大きさの修理不要よりも数百万円程安い物件が出ていて、これは修理や内装のやりかえが必要であるという事を意味しています。私たちの感覚からすると時間もかかるし面倒くさいので修理不要の物件を探してしまいますが、人に頼まず自分たちの手で修理していくと家の価値がど~~んと上がる事もあって結構人気があります。
そんな物件の修理前の内装は大体このおじさんの家のような感じ(笑)
この映画で私の心に一番心に残る場面、それはメリーが子供たちにセントポール大聖堂の前でハトの餌を売るおばあさんの歌を歌う所なのですが。
イメージ 7

このスノーボウルが欲しくて欲しくて・・・

ディズニーのスノーボウルは大体映画のキャラクターもお人形になってついているものが多いですが、これは映画のものと全く一緒。
数年前に限定で発売されましたが今は幻のアイテムになっているようです(ebayで過去に5,6万くらいで取引されたとか。その値段を出しても今は手に入らないでしょうね・・・)。

ず~~っと夢見ていたのですが、最近アンティークカードで素敵なものを発見。

イメージ 8

ハトが飛んでいるあたり、雰囲気そっくりじゃないですか。

タイトルは
「From an editor’s window」
今はこれを見てうっとり満足してます。
でもいつかは欲しいなあ、スノーボウル・・・
映画って、その時その時の自分の興味などで見るところが違って来るのが面白いですね。
皆さんも当時の人々の生活がわかる素敵な映画ご存知でしたら是非教えてください^^
最新情報をチェック